最強のマッチング戦略

マッチングの問題で、嘘をついて自分に有利に進めるためには情報が不可欠だ。

合コンの例ように「誰が誰をどういう順番で好き」と事前にわかっていれば、確信を持ってNOと嘘をつくこともできる。ひそひそ話や、トイレにたっての情報交換は、興味本位以上に役に立つわけだ。

また、マッチングの問題をまとめあげるにも情報が不可欠だ。自分を有利にしたい人にも、うまくまとめたい人にも、情報と仕組みが重要だ。

そして、マッチングにおいて、第一希望の相手とくっつくための最高の戦略がある。

それは、自分が、相手にとっての第一希望になることだ。今までは、相手の好みが決まっていた上で、どうすれば自分に有利になるかを見てきたが、しかし相手の第一希望が自分であればそのような戦略も必要なく、駆け落ちも気にする必要もない。

ゲール=シャプレーアルゴリズムでもまずは第一希望に告白するし、コアではかならず第一希望同士はカップルを組む。相違相愛であればどうやっても結ばれるのだ。

つまるところ、相手に好かれる努力こそ、最強の戦略だ。合コンにしろ、就職活動にしろ、自分が気になる相手のツボを押さえて、相手に自分を一番好きになってもらうことがベストなわけだ。

相手の希望順位を、自分の努力によっても変えられなかったら、その後に、即決を迫ったり、嘘をついたりと色々な戦略を試してみるのが良いだろう。