ルパンと次元が捕まった
凄腕な盗人として有名なルパンと次元、2人とも頭がよくキレ、合理的だ。とある古城に2人で忍び込み、金銀財宝多くのものを盗み出すことに成功した。
2人は盗んだものを一度隠して、後日居酒屋で打ち上げ。居酒屋を出て「また後で」と別れ、意気揚々とほろ酔い気分でそれぞれ帰宅していた。しかし、飲酒のせいか、ふたりとも交通事故を起こし、2人とも別々に捕まってしまった。なんともあっさりしたものだ。
そうして、別々の留置所に入れられた2人。脱走を試みるも、最近はセキュリティがしっかりしていて脱走は不可能だ。大きな窃盗事件がつい先ほど起きているので、その容疑が当然2人にかかっている。こんな大がかりな窃盗ができるのは世界でもこの2人しかいないからだ。
当然のごとく、警察は窃盗事件について問いただした。しかし、どちらも窃盗については認めようとしない。2人ともこのまま黙秘するようなら、証拠も乏しく交通事故のみの刑罰となる。警察は盗んだものの隠し場所さえわかれば、証拠も揃うのだが、どうしても見つけることができない。困った警察はそれぞれに同じように持ちかけた。
「お前が自白して隠し場所を教えてくれれば、交通事故について無罪放免にしてやる。さらに、だ。向こうがこのまま自白しないようなら、窃盗については向こうが主犯で、お前はそそのかされただけってことにして窃盗も無罪にしてやろう。悪くないだろう?」
「ちなみに、お前がおこした交通事故、わりと大きな事故だったし懲役で2年だ。窃盗の方は、でかいもの盗んでるし、10年になるだろうな。ちなみに、相手にも同じ事を伝えてある。ま、よく考えてくれ、返事は明日また聞きに来る。」
もちろんお互い相手と連絡なんて取れない。もしあなただったら明日どうするか考えてみて欲しい。
さて、こう言われた2人は
「オレがブツのありかを話せば、無罪放免、うまくいけば自由の身か。次元が話してオレが話さなければ、次元だけ自由の身、そりゃないぜ~…」
「なるほど、オレが話せばオレのムショ暮らしは減るわけか。ルパンが黙ってりゃ、オレも黙ってて2人とも2年のムショだが…」
そして、その夜、色々と合理的に考えた結果、翌日、2人とも自白をしたそうだ。