うまくいかない隣国の環境問題

・うまくいかない隣国の環境問題への協力

中国など、日本の近隣国の環境汚染問題は、もう何年も目にしないことはないくらい報道されている。

ここでは、次のような環境問題を見てみよう。

あまり仲の良くないA国、B国がひとつの湖に接して隣接している。お互い、その湖から生活用水を汲み取り、また、その湖へ排水している。

両国は、最近の湖の水質の悪化から、公害を防ぐために、環境汚染を止めるべく設備投資をしようという話し合いをしている。

両国が協力して設備を導入すれば、ある程度の費用で済む上、環境はとてもよくなる。

一方のみで設備を導入すれば、環境はよくなる。しかし、設備費用の負担が大きい上、導入しなかった国から経済成長や軍事予算でおいていかれ、公害以上に苦しい立場になってしまう。

両国ともに設備を導入しなければ、両国ともに公害が発生してしまう。

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これではどちらも設備投資をしないことが支配戦略であり、環境が悪化し、公害問題が起きてしまいそうだ。